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2013-05-13

お待たせしました!ライターズネットワーク大賞の発表です!

ライターズネットワークでは数多くの会員の活動の中から、毎年『ライターズネットワーク大賞』を選び、表彰しています。「自分たちの仕事を、自分たちで褒めないでどうする!」を合言葉に始まったこの賞も、今年は18回目。年々、会員の活動の量も増え、ジャンルも幅広くなってきました。

今回の受賞者は4組5名。いずれも情熱あふれる個性的な活動を繰り広げました。おめでとうございます!特に大賞に輝いた吉永さんは初著作での快挙。昨年一昨年に該当がなかったため、3年ぶりの大賞受賞作品となりました。

★ライターズネットワーク大賞…吉永陽一 さん
『空鉄 ―鉄道鳥瞰物語―』(講談社)
鉄道を空撮した写真集。いわゆる“撮り鉄”の本は数多くあるが、鉄道というジャンルを「空から」撮るというのは新しい。空から見たら……という憧れや夢を、形にした。そこには、自らチャーターして撮るという行動力、夢を形にする実現力と情熱が強く感じられる。普段利用している駅を空から眺めると……迫力ある貴重な数々の写真は感動もの。文章やコラムも自ら執筆している点も高評価。

★企画賞…藤原ゆきえさん、田島安江さん
『私の家族ノート』(書肆侃侃房)
両親と自分、子どもをつなぐための書き込み式ノートである本書。今、ライターの企画力が問われている。そのことを再認識させられる。震災以来、家族のつながり、家族とは……、命とは……?
生きている、生かされているということを、誰も考えさせられたのではないだろうか。親の親、そのまた親へ、と想いを馳せ、奇跡のように連綿と続いてきた命を見つめる。時代性も感じる企画力が光る。

★ライフワーク賞…太田越知明さん
『歓待の航海者―きだみのるの仕事』(未知谷)
2007年の『きだみのる―自由になるためのメソッド』(未知谷、第13回ライターズネットワーク大賞受賞作)に続く、きだみのるに迫る2冊目。きだみのるとは、明治から昭和に生きた、奄美大島出身の小説家、翻訳者。日本の社会性の基本は部落(むら)を単位としていることを細かく緻密に観察し、『気違い部落周遊紀行』を執筆している。破天荒で、奇人変人と言われ、通常の物差しでは測ることができない。

★フットワーク賞…松鳥むう さん
『島旅ひとりっぷ』(小学館)
旅をメインとしたイラストエッセイの本を何冊も出している著者。とくに最近は「島」旅を精力的に敢行し、人気本となっている。青ヶ島、大東諸島など、めったに人が訪れないようなマニアックな島まで、体当たりで足を運ぶ。島の人たちとの出会いや新鮮な驚きが、ユーモラスでほのぼのとしたイラストで描かれる。著者自身が心底、島旅を楽しんでいることが素直に伝わってきて、読後感は爽やか。

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